女性に効く!?

 気功を始めてから体調がよく、何をやってるんですかと訊かれ、気功をやってますと答え、へー、どういうのですか、こういうの、気持ち良さそうですね、気持ちいいです、なんてことから気功教室に通い始める人が増え、だけでなく、本までつくることになった。気功さまさま。
 この気功、性別に関係なく、いいものではあるけれど、特に女性に好評だ。ウェストが細くなった! 何をやっても減らなかった体脂肪が減った! 女性らしい体付きになったネと誉められた! 朝、寝起きがスッキリ! からだが軽くなった! からだが締まった! など。ウェストが細くなるというのが女性にとって一番のようだ。
 男性にももちろん効きます。いつもネクタイ姿で教室に通っていたサラリーマンが、二日酔いしなくなったと喜んでいた。気功をするより飲む量を抑えるほうが早いのでは、とも思ったが、本人が喜んでいるのだから、水を差すような発言は控えた。

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表情

 Cさんという人がいて、この辺りでは評判の娘さん。この辺りとは、保土ヶ谷交差店界隈。
 いつもにこにこしているので、面と向かうと、つられて、つい微笑んでしまう。小料理千成のオヤジさんも絶賛している。
 朝、家を出て、大きなS字カーブの坂道をてくてく下りていくと、交差点のほど近くにCさんが立っていた。笑顔でないCさんは珍しい。声をかけようと思いながら、だいぶ距離が縮まっていた。
 Cさん、傘の折り目が気になるのか、さかんに手で払っている様子。声をかけるまでもなく、目が合い、おはようございます…。こういう時って、なんでか気づいてしまうものなんですね。それからのCさんは、いつもの笑顔。町田に行く用事があるとかで。横浜駅までいっしょ。わたしは、元気に出社。

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過ぎたるは

 心は楽しむべし、苦しむべからず。身は労すべし、やすめ過(すご)すべからず。凡(およそ)わが身を愛し過すべからず。美味をくひ過し、芳醞(美酒)をのみ過し、色をこのみ、身を安逸にして、おこたり臥(ふ)す事を好む。皆(みな)是(これ)、わが身を愛し過す故に、かへつてわが身の害となる。又、無病の人、補薬を妄(みだり)に多くのんで病となるも、身を愛し過すなり。子を愛し過して、子のわざはひとなるが如し。
                     (貝原益軒『養生訓』)

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盛会のうちに

 4年がかりで編集してきた『ニュージーランド百科事典』の刊行を記念しての特別シンポジウム「環境先進国ニュージーランドに学ぶ」が、昨日、小社が入っている横浜市教育会館4階ホールで開催された。
 駐日ニュージーランド大使イアン・ケネディー氏、元駐ニュージーランド日本大使小山田隆氏をお招きし、百名を超す参加者があった。
 学際的なシンポジウムにありがちな堅苦しさがなく、和気あいあいとした雰囲気でビデオ上映なども交え、楽しく会が進行。その後の懇親会も40名ほどの参加者があり、労をねぎらい、ニュージーランド話で盛り上がった。ニュージーランドの蜂蜜を扱っているという会社の社長も参加しておられ、無農薬でつくられた濃密な蜂蜜の話では、ごくんと唾を飲みこんだ。
 「事典らしい事典」であることをそれぞれ感じとってくださったようで、それが出版社として何よりうれしい。お近くの図書館にリクエストして、ぜひ手に取ってみてください。個人で購入してくださっても、もちろん結構です。

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オヤジの喜び

 先日、昔からなじみの店でお茶をご馳走になっていた時のこと。
 このごろよく顔を見せるようになったKちゃんがやって来た。可愛いので、みんな「Kちゃん」と呼ぶ。わたしも、鼻の下が伸びないように気を付けながら、Kちゃんと話したりする。
 それから小1時間もしたろうか。はじめて見る女性が店に入ってきた。Kちゃんとあいさつを交わしている。どうも、知り合いのようなのだ。わたしは、ぽけーと、その様子を見ていた。すると、その女性が「ご主人さまですか?」と、わたしを見て言った。呆気にとられ、きょとんとしているわたしをそのままに、今度はKちゃんに「ご主人さまですか?」と、言葉に出さずに、目で尋ねた。Kちゃんは臆することなく、「ええ、主人です」と言った。うれしかった。生きる喜びがふつふつと湧いてきた。わたしとKちゃんでは、親と子ほどの歳の開きがある。
 その話を後日、店のご主人に話した。ご主人大笑い。いわく、「そりゃあ、うれしいわ。それで10年は寿命が延びたね」。たしかに。

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DPE

 フィルムを出しに、久しぶりに横浜駅南口のヨドバシカメラへ。ところが、以前あった場所にDPEのコーナーがない。辺りを見回しても、それらしき案内が出ていないので、店員に尋ねた。西口の三越があった場所にドでかいヨドバシカメラが出来たが、そこに移ったらしい。さっそくその足で西口店へ。
 ケータイ電話のコーナーがやたら広く取ってあるのは、これが今一番儲かる商売だからなのだろう。ところで、DPEは? DPE、DPE、と。ここで間違いないはずなのに、天井からぶら下げられた案内プレートをいくら探しても、見当たらない。仕方がないので総合案内で訊いてみることに。すると、店を出て左、通路の脇にあると教えられた。店を出た。通路の脇に確かにそれはあった。風前の灯のDPEコーナーが。

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丹田の丹

 東洋医学、気功、呼吸法などでは、よく丹田ということがいわれる。臍下丹田(せいかたんでん)、気海丹田(きかいたんでん)と言ったりもする。場所としては下腹部のあたり。腹式呼吸でもここが重要ポイントのようだ。以前、金さん銀さんも診ていたという名古屋の鍼灸の先生に診てもらったとき、気海丹田が元気の元とおっしゃっていた。
 ところで、丹田の丹とは何か。漢和辞典で調べてみると、?赤色の土。とある。?あか(赤)。あけ(朱)。あかい。とも。要するに、丹=赤。
 意味は分かったけれど、では、なぜ元気の元とされる場所を赤い田と呼ぶのだろう。そこで、赤の字義も調べてみた。すると、「赤」という字は、「大」の下に「火」と書いたものが古い字形で、火がかがやくと大いに燃えることから、火の色、あかの意を表す。とある。
 なんとなくイメージがつながってくる。丹=赤で、赤が火が大いに燃えることを意味するとすれば、元気の元となるエネルギー(赤く燃える)が蓄えられる場所として、赤い田=丹田と呼ぶようになったのではないか。丹心、赤心という言葉もある。まごころという意味になる。

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