これはきっと貧乏くさい

 

朝、このブログを書いてツボ踏みの体操をした後は、しばしの休息。
サイフォンでコーヒーを淹れる淹れ方を、
工夫に工夫を重ねてきたおかげで、
このごろわたしの淹れるコーヒーは、
以前と比べて相当美味しくなったと思います。
美味しいので、
ついつい、
一度ならず二度まで淹れることがしばしば。
冷めてきたら牛乳を足してカフェオレにしたり。
さて。
きょうのお話は、
このカフェオレにまつわるもの。
始まり始まり。
きのうの朝、
冷めたコーヒーに牛乳を注ぐべく、
冷蔵庫から「明治おいしい牛乳」を取り出します。
「明治おいしい牛乳」を持って部屋に戻り、コーヒーに交ぜようとして、
カップに「明治おいしい牛乳」を注いだら、
つーーーっと、
牛乳が垂れ、
テーブルクロスに牛乳の滴がまあるく出来ました。
「明治おいしい牛乳」をスッキリと一滴も垂らさずに注ぐのは至難の技。
垂れた滴をふき取るべく、
そばにあるティッシュボックスに近づいたとき、
ふと、
ゴミ箱に捨てられてある、
ぎゅっと縮まったティッシュペーパーが目に入りました。
すこし、
ためらった。
が、
洟をかんだティッシュならいざ知らず、
いや、
たとえ洟をかんだティッシュでも、
乾いてしまえばそんなに汚いものではないのだからと悪魔の声が耳元で囁いたりして、
わたしは、
新しいティッシュをティッシュボックスから引き出す
ことをせずに、
ゴミ箱からティッシュを拾い、
それに、垂れた牛乳の滴を吸わせたのでした。
こころがややざわつき、
近くでテレワークをしていた家人に、
ことの次第を告げ、
「これって、やっぱり貧乏くさいだろうね?」
と訊くや、一刀両断、
言下に
「貧乏くさい!」
やっぱり。

 

・かわかわと朝を横切る寒烏  野衾