宗教と哲学

 

分けよ! 宗教と哲学を――この両者がまず第一に重要であったのだ――、
これらは二つの分かたれた事柄である。
それゆえに、
両者は互いに妨げ合うことはありえない。
宗教は、思弁にまったく依存しない。
宗教は、永遠にして神的なものを、宗教のやり方で直接的に、
感情に即して把握するのである。
これがシュライアーマッハーの偉大な思想である。
……………
彼と彼の直感は、全面的に受け取られねばならない。
彼の指し示すところは、いまだなお十分には貫徹されなかった。
だが、その光が人間の目に届くには百年を要する星がある、と言われる。
おそらくシュライアーマッハーは、
このような星なのであろう。
(『ディルタイ全集 第10巻 シュライアーマッハーの生涯 下』法政大学出版局、
2016年、pp.751-752)

 

のこすところ250ページほど、
まだ終わっていませんが、
上巻とも合わせ、読み応え十分でした。
ディルタイ、シュライアーマッハーについてもっと知りたいと思います。

 

さて弊社は、下記の期間を冬季休業とさせていただきます。
よろしくお願い申し上げます。
2019年12月28日(土)~2020年1月5日(日)
どちら様もどうぞよいお年をお迎えくださいませ。

 

・忙中のベランダに富士寒夕焼  野衾