まじめな本だが

 五木寛之の『養生の実技 ―つよいカラダでなく―』(角川oneテーマ21)を読む。
 五木さんは若い頃から腰痛・ストレス・過呼吸・偏頭痛など無数の病をかかえ、悩まされながら、それを治すよりも治(おさ)めることを心がけて今日まで来たという。なるほどなぁ〜と思わされながら一気に読んだ。最後の章に「私自身の体験と偏見による養生の実技100」というのがあり、途中までふんふん、ふんふん、とページをめくっていたのだが、90番を読み、思わず、ブッと笑ってしまった。曰く、「こんな時代に毎日、明るく爽やかに生きていける人は、病気である。「世間病むが故にわれ病む」というのが人間的な人間である。だからこそ、病める時代に病みつつ生きる養生の工夫が必要なのだ」。ね、可笑しいでしょ。『風に吹かれて』『ゴキブリの歌』から始まって、五木さんは、やはりエッセイの名手だなぁ。

新しい布団

 ちょいと思うところがあり、古い布団を捨て(粗大ゴミ受付センターに連絡し、コンビニで粗大ゴミ用のシールを買った。明後日が指定された日)新しい布団を購入。
 わたしは特に物を大事にする方ではない。それでも結構古いものを持っている。布団はその最たるものだろう。天日に干して布団叩きでパンパンとやれば、それなりにお日様の匂いがしてぐっすり眠れるから、引越しのたびに持ち運んだ。布団を買った記憶がないから、ひょっとしたら学生のときに買ったものかもしれない。「かもしれない」とは、なんとも心もとない。お疲れ様と言いたい。
 ところで、新しい布団は軽かった。掛け布団の重さが感じられず、こんなんで、あったまるのかよと不思議な気がしたが、ちゃんとあったまった。

書評はうれし!

 『日系アメリカ人強制収容とジャーナリズム リベラル派雑誌と日本語新聞の第二次世界大戦』(やっぱり長い! でも、いい本)が昨日(20日)の『朝日新聞』に書評掲載された。やったー! 短いながら、きちんとこの本の特長をとらえてくれている。一見特殊なテーマが実は極めて今日的な問題・課題を照射するということだろう。「改めて言論の役割や「真の国益とは」を考えさせられる」と締めくくっている。評者は国際基督教大学客員教授の佐柄木俊郎氏。

漸増

 昨日、税理士の先生がいらっしゃり、小社第六期の数字がおおよそ見えてきた。適正在庫ということを意識し、極力在庫を減らしたことの結果が如実に分かる。また、第五期にくらべ売上漸増がほぼ的中。漸増漸増がいいのだ。激増などした日には手に余る。はっきり言って困る、負け惜しみでなく。身の丈に合わせ、変化の過程を良く飲みこみながら対応していくところに喜びがあるのではないか、なんて。
 委託している倉庫・流通業者から書店注文のFAXが毎日入るのだが、それが半年、三ヶ月前に比べ倍近くに増えている。書店注文が増えたことの意味の一つに、小社に対する世間の認知度ということがあげられようが、ありがたいことだ。数年前に出した本が少しずつでも今も売れているということを見るのは愉快だし嬉しい。

ありがたい!

 『日系アメリカ人強制収容とジャーナリズム リベラル派雑誌と日本語新聞の第二次世界大戦』(それにしても長いタイトルだなー。でも、いい本!)の著者水野剛也さんが来社。
 『毎日新聞』等の書評等で、すでにその精悍な面差しは拝見していたが、実際にお目にかかるのは初めて。ハンサム! かつ、写真よりもお若く見える。社長としてわたしはひとことふたことお礼を述べた。水野さん、「いえ、こちらこそ」と、やや緊張した面持ちで頭を下げられた。あとは営業の石橋、編集担当の若頭ナイトウが対応してくれたが、帰られるとき、「社長さん、これからもよろしくお願いします」と仰った。その言葉に、言葉以上のものが感じられ、次の仕事への勇気がさらに湧く。

やったね!

 今年のアジア・太平洋賞の大賞は、ウチから『ナショナリズムと宗教』を上梓した中島岳志さんの『中村屋のボース』(白水社)に決定。やったー! また、2著の装丁を担当した多聞君が発売中の『DTP WORLD』12月号に見開き2ページに渡りデカデカと紹介されるなど、著作はもちろんだが、小社につながるひとびとがいろいろな形で取り上げられ、その仕事が評価されるのはなんと言ってもうれしい。書評もこのごろはグッと内容を掘り下げたものが多く、評者の視点が作り手のわれわれにとって、とても勉強になる。

風邪に注意!

 きのうは割りと暖かい一日だったのに、今日は打って変わって急にさぶさぶっ。医者に行っても薬局に行っても風邪っぴきばかり。気をつけていてもひくときはひく。暖かくして安静にするのが一番。あと、テレビでも言っていたが、手洗いとうがいは常に有効だそうだから、せっせと手を洗い、うがい励行でまいりましょう。