鼓童

 台風来ヘクトパスカル重たかり
 りなちゃんのパパが車を出してくださり、秦野市文化会館へ。久しぶりに和太鼓集団鼓童の舞台を堪能してきました。
 もう5、6度見ていますが、何度見ても泣けてきます。世界に通用する数少ない舞台だと思います。
 太鼓の音の豊かさも然ることながら、演出がすばらしい。1年の3分の1を海外公演、3分の1を国内公演、3分の1を地元佐渡で過ごすということですから、仕込みを十分にしているんでしょうね。禁欲的で求道的な感じすら受けます。
 日本で、あれだけ仕込みをしっかりするというのは大変なことでしょう。有名な役者を多くそろえ、きらびやかに魅せる舞台は腐るほどありますが、ほんとうにこころの底から感動して、よし、もう少しがんばって生きてみようと思えるような舞台は、そうそう多くありません。
 わたしの斜め前で見ていた白髪の女性は、直径1メートルを越すと思われる超特大の太鼓に振り下ろす杵のような太いバチに合わせ、両手を空に振り下ろしていました。りなちゃんも、眼をカッとみひらき、舞台を食い入るように見ていました。
 舞台とはなにかを考えさせられる、すばらしい公演でした。出場した全員並んでの「ありがとうございました」の気持ちよかったこと。
 ありがとうございました。

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低気圧と肩凝り

 中年がイカ焼きビールに舌鼓
 台風13号が本州に接近していますが、そのせいかどうか定かではありませんが、少し肩が凝っています。
 気功をずっと続けているおかげで、ほとんど気にしない生活を送っていますが、気圧の変化、とくに低気圧のときにどうも肩凝りになるようです。
 素人考えでは、気圧が下がると、微妙に血管が膨らみ血圧は通常より下がっても、膨らんだ血管が神経を刺激するのではないか。まぁ、風が吹けば桶屋が儲かる式の考えなのですが、ネットで検索すると、気圧の変化によって肩凝りや頭痛を訴える人はかなりいます。雨の季節は古傷が痛む、なんてことも言われますから、何らかの因果関係はあるのでしょう。
 蒲鉾を焼いてポカンと白い秋

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一番のたのしみ

 あさまだきたれにささやくすすきかな
 休日、近所のひかりちゃん、りなちゃんといっしょにおむすびを作りました。
 秋田から送ってもらった米を炊き、炊き立ての御飯をつかって作ります。
 塩おむすび、味噌おむすび、それと、焼きおむすび。
 おにぎりとも言いますが、気分的におむすび。
 塩や味噌のしゅるいをかえるだけで、けっこうバリエーションをたのしめます。
 ひかりちゃんは、ご飯を適量に区分けしよそうかかり、わたしはにぎるかかり、りなちゃんはにぎったおむすびをノリに巻いて皿にならべるかかり。おこめのかおりにつつまれて、気持ちまでふわっふわ。
 できたおむすびをみんなで食べる時間はまたかくべつです。
 ひかりなとむすびにぎりて秋暮るる

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痰吐き女

 すすき原ギンガギンガと揺れてをり
 うわさにはその類の人間がいると聞いていたが、実際に見るのは初めてだった。
 東京駅の地下で下り横須賀線の電車を待っている時だった。ホームの乗車口案内の表示に従い電車が来るのを待っていた。ふと横を見ると、年の頃七十ちょっと前くらいの女性がいた。若い時整形でもしたのか、顔の皮膚が引き攣り、てかてかしている。整形した人の顔というのは、どこか似ている。人間のやるわざだからか。
 その女性、やにわに、カーッ!と大きな声を出して痰を切ったかと思いきや、ツツツと歩いて、ホームに置かれているゴミ箱の一つに直接痰を吐き出した。普段からそうしているのか、特別のことをしたというのでもなく、また元の列に戻って並んだ。なにか恐ろしい気持ちの悪い生き物を見た気がした。

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楊枝男

 慣れた道風が色めくすすきかな
 毎週木曜日は気功の日ですが、気功教室が始まる前に、横浜駅地下にある「魚敬」で回転寿司を食べるのが恒例になっています。ズワイガニ、ミル貝、鯵、シーフードサラダ、納豆巻きは、必ずたのみ、にぎりたてを食します。美味い!
 わたしはこれを勝手に祭りと称し、ささやかな楽しみにしているわけですが、週に一度でも、やはりいろいろなことがあり、いろいろな人と隣り合わせになるもので、先日は、恐怖の楊枝男に出遭いました。
 店員に勧められるまま、その男の横の椅子に座ったのですが、いやな予感がしました。
 その男、箸の替りに楊枝を持っているのです。嫌だなあと思ったのですが、仕方ありません。男の前には、空いた生ビールの瓶が二つありました。なるべく隣りを見ないようにしていたのですが、どうしても楊枝を持つ男の手が目の横に入ってしまいます。
 その男、寿司を食べるときは箸を持つのですが、それ以外は、右手にずっと楊枝を持ち、人の手前も気にせず、シーハーシーハーシーハーハーと、歯と歯の間に楊枝を突っ込んで、どうにも耳障りな音を立てます。顔を見たら、歳の頃四十前後。会社の人でも家族でも、どうして注意してあげないんでしょうか。
 何を食べても、隣りの音が気になり、週に一度の楽しい祭りは、不発に終わってしまいました。
 それほど嫌なら、席を移動しようかと自問したのですが、結局、移動はしませんでした。いくら嫌な音を立てても、さすがにそれは楊枝男に対して失礼と思ったからです。

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無差別テロ

 天高し釣り合い取れぬ我が身かな
 三笠フーズが毒米をただ同然で仕入れ、各メーカーに食料米と偽って売っていたことがバレた事件は、前代未聞の無差別テロの様相を呈してきた。
 アサヒビールが65万本の焼酎を自主回収することが報じられたと思ったら、病院や高齢者福祉施設の給食にも毒米が混入した可能性があるというではないか。これからさらに問題が明らかになってくるとは思うが、不思議なのは、事件の追及もさることながら、今すぐにでもやらなければいけないことに、なぜ着手しないかだ。三笠フーズのあのガイキチ殺人社長も農水省も今すぐやるべきは、毒米をどこに売却したかを公表することだろう。本当に反省しているのなら、まず、それをやるべきだ。あの社長、しまったと思っているだけで、まったく反省なんかしていない。ツラを見れば分かる。目を絞って、苦渋に満ちたフリをしているだけだ。
 これは想像だが、おそらく、他の企業に迷惑をかけるだとか、選挙に影響するだとか、国民がパニックになるのを避けるためなんてことを持ち出すのだろう。毒米を買った企業、それを使った製品名を即刻公表すべきだ。あいつらに期待するのが無理なら、内部告発でもなんでもいい、知っている者がいたら公表しろ!

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死の商人

 秋風を破り朝一放屁かな
 三笠フーズが毒米をただ同然で仕入れ、日本のメーカーに食料米と偽って売っていたことがバレた。記者会見で頭を下げて、それで話が済むかってことだ。
 ネットでも、さまざまに取り沙汰されているが、信頼できるカリスマブロガーきっこさんの「きっこの日記」(9/10「三笠フーズ殺人会社」)によれば、毒米から検出されたアフラトキシンB1という毒は、ダイオキシンの十倍もの猛毒で、ネズミの実験では100パーセント肝臓ガンになったという。100パーセント肝臓ガンてことは、100パーセント死に至るということではないか。またこの殺人毒、煮ても焼いても凍らせても一向に毒素が減らない。死の商人と呼ばずになんと呼ぼう。あの社長、八つ裂きにしてもまだ足りない。
 きっこさんの日記には、こうもある。
 ここ十年ほどで西日本に肝臓ガンで亡くる人が急激に増え、1位が福岡県、2位が佐賀県、3位が広島県、4位が大阪府で、5位以下も西日本に集中している。肝臓ガンによる死亡率が全国1位の福岡県には「三笠フーズ」の倉庫があり、2位の佐賀県には「三笠フーズ」の「工業用のり加工会社」を装ったダミー会社があり、4位の大阪府には「三笠フーズ」の本社がある。きっこさんは、「単なる偶然なんだろうか?」と書いているけれど、とても偶然とは思えない。
 あの殺人社長は、会見で、記者から「あなたは事故米の入った製品を食べたことがありますか」という質問に、「ありません」と答えた。正直でよろしいって、それで済む話かよ。ったく、腹が立つ。
 しかも農水省は、毒米を仕入れた企業名を知っていながら明かさない。これって、グルだと言われても仕方ないじゃないの。水俣病を国が認めるのに長い時間がかかったこととの対比を語る論者もいる。毒米の輸入には大手商社が絡んでいて、自民党とのパイプが太い。毒米を買った業者にしても、現在明らかになっているのは、おそらくトカゲの尻尾切りで、全部バラしたら、政府自民党とのパイプが太い起業名が次々と出てきてやばくなることが見えているからではないのか。
 毒米を買った起業名、毒米を使った商品名が明かされるまでは、自衛策として、もう遅いかもしれないが、しばらく酒も焼酎も米でつくったお菓子も口に入れないのが得策のようだ。
 さすが、無差別テロ発祥の国日本に相応しい事件だ。こんなことが平然と起きている国で、どうして子供たちが夢を語れよう。
 昨日、小学校6年生の女児が飛び降り自殺したけれど、汚れきった国のありさまと無関係とは思えない。憤懣をぶつける場所がないではないか。

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