トッポ・ジージョ

 

むかしトッポ・ジージョという名のネズミの男の子がいました。
イタリア生まれだそうですが、
子どものころ
テレビで見た記憶があります。
わたしの自宅は
保土ヶ谷の山の上にあり、
窓から向こうの丘のとがった三角屋根の家が見えます。
そこの茂みが
トッポ・ジージョの顔にそっくりで
つい眺め入り、
時の経つのを忘れてしまいます。
きのう台風が来て、
トッポ・ジージョの顔が大きく乱れ、
まるで
生きた獲物をもぐもぐ食べてでもいるような
そんなこわもての表情に変わり、
またまた
見とれてしまった。
きょうはどんな表情を見せてくれるかな?
*
さて弊社は、
8月10日(金)~15日(水)
夏季休業とさせていただきます。
よろしくお願い申し上げます。

 

・夏季休暇北へいざなふ駅ホーム  野衾

 

エアコン休業

 

台風13号が関東に接近し、
いまもガラス越しにゴーゴーと、
唸るような風の音がしています。
どうやらきょうから明日にかけてが山場のよう。
ただ
気温だけはぐっと下がり、
この夏はじめて
エアコンなしの夜を過ごしました。
熱中症対策でエアコンをつけている時間がながく、
いたし方ありませんが、
それはそれで
体がダメージを受けている
ことがよく分かります。
人の気は天の気に連動しています。

 

・ふるさとの夏のにほひを嗅ぎに往く  野衾

 

からだピンチ

 

異常気象がつづき
ここのところ
猛暑酷暑炎暑の日々でありまして、
熱中症だけ気を付けていればいいかというと
そういうわけにはいかず、
冷房病にも注意が必要、
そろそろ
からだが悲鳴を上げています。
それでもきのうは
台風が近づいているせいか、
ぼやぼやとした風がすこし涼しく感じられ、
街の風景をしばし眺めていました。
とは言い条、
このごろは雨がすぐに豪雨の牙をむきますから
安閑としているわけにはいきません。
地球環境がおかしくなってしまいました。

 

・一陣の風来(きた)る風鈴しきり  野衾

 

蟬のいのち

 

このごろ外へ出ると、
蟬の死骸に出くわすことが多くなりました。
拾い上げると
ジジと体をふるわせ飛び去るものも中にはいますが、
多くはピクリとも動きません。
手のひらに載せれば、
まるで揚げ菓子のようなる軽さ。
このモノに
つい先ほどまでいのちが宿っていたなんて。

 

・揚げ菓子のごと吾の掌(て)の蟬の骸(むくろ)かな  野衾

 

足裏を練る

 

昨年末からの体調不良ですが、
おかげさまでだいぶ快復してきました。
医者にかかり、
いまもかかっていますが、
自分でもいろいろと調べ、
どうもこれがよさそうだと思ったものに
官足法足踏板〈ウォークマットⅡ〉があります。
幅37.5cm×長さ61.0cmのプラスチック製の板に高さ2センチほどの
イボイボが百個ほどついており、
毎朝30分ほど
マニュアルにしたがってじっくり
踏み込みます。
この三月から始めましたので、
六か月目に入りました。
最初のころは痛くて
あぶら汗がでてきたものでしたが、
この頃はだいぶ慣れ、
痛気持ちいい
とでもいいますか、
終って飲む白湯が美味しく感じられます。
足裏が練れてきているような…。
とりあえず、
休まず続けてみようと思います。

 

・自転車の海が千切るる夏の底  野衾

 

「じぐ」の語源

 

秋田方言「じぐだめし(=肝だめし)」「じぐなし(=臆病者)」
の「じぐ」について、
さっそくその語源を調べてみました。
秋田県教育委員会編『秋田のことば』(無明舎出版、2000年)に、
「じぐなし」が見出し語として載っており、
その説明文が、
「「意気地なし」の第一音節が脱落し、さらに「く」と「じ」の位置が入れ替わった語」
なるほどなるほど。
スッキリ!
臆病者の意の「じぐなし」ですが、
全国分布で見ると、
青森、岩手、山形、群馬、新潟県佐渡などでは「ずくなし」、
また「怠け者」の意で「ずくなし」という土地もあり、
山形、群馬、埼玉、新潟などがそうだと。
なるほど、
やっぱり方言はおもしろい!
『秋田のことば』の「じぐなし」が載っている同じページに、
「じぐだれ」
という言葉が見出し語としてでています。
「ぐ」と「だ」のあいだに
ちいさな文字で「ん」が入っています。
(「じぐんだれ」の「ん」がとってもちいさい)
方言の表記はむずかしい!
さてこの「じぐだれ」、
意味は臆病者で「じぐなし」と同じ、
ですが、
その説明文に、
「「じくだおれ」。「じく」すなわち心棒・骨などのような中心をなすものが、
倒れて使いものにならない状態の人」とあり、
ということは、
きのうここに書いたわたしの勝手な想像、
当たらずとも遠からずだったかもしれません。

 

・エレベーター暑さ取り持つ会話かな  野衾

 

じぐ

 

八月に入りました。
大石清美さんのカレンダー今月の絵は「じぐだめし」
じぐだめしとは
肝試し(きもだめし)のことで、
秋田では、
度胸がないことを
「じぐなし」
といったりします。
ところでこの「じぐ」とはなにか?
国語辞典、古語辞典を調べてもでてこない。
中村元『広説佛教語大事典』に
じぐ【自具】という言葉がでてきます。
「自らに具足する、の意。自分の心に具足していること」
これに当てはめると、
じぐなし=自らに具足していない≒度胸がない
これかなあ?
ちょっと無理があるか。
あるいは、
中心のことを軸(じく)といいますから、
これが訛って「じぐ」
かな?
じぐなし=軸なし(中心が無い)≒度胸がない
ふむ?
会社に秋田県教育委員会編『秋田のことば』があるので、
出社したら
さっそく調べてみることにします。

 

・さざ波や鯉も日陰を恋しがる  野衾