じぐ

 

八月に入りました。
大石清美さんのカレンダー今月の絵は「じぐだめし」
じぐだめしとは
肝試し(きもだめし)のことで、
秋田では、
度胸がないことを
「じぐなし」
といったりします。
ところでこの「じぐ」とはなにか?
国語辞典、古語辞典を調べてもでてこない。
中村元『広説佛教語大事典』に
じぐ【自具】という言葉がでてきます。
「自らに具足する、の意。自分の心に具足していること」
これに当てはめると、
じぐなし=自らに具足していない≒度胸がない
これかなあ?
ちょっと無理があるか。
あるいは、
中心のことを軸(じく)といいますから、
これが訛って「じぐ」
かな?
じぐなし=軸なし(中心が無い)≒度胸がない
ふむ?
会社に秋田県教育委員会編『秋田のことば』があるので、
出社したら
さっそく調べてみることにします。

 

・さざ波や鯉も日陰を恋しがる  野衾