このごろは帰省するたび、
ありがたいことに弟がクルマを出してくれ、
両親ともども
近場の観光地を巡るのがならい。
こんかいは象潟方面。
小学校の遠足がはじめてでしたから、
それから数えるとほぼ半世紀になります。
松尾芭蕉がこの地を訪れ、
かの有名な、
象潟や雨に西施がねぶの花
をものしたことはつとに知られていますが、
石碑には、
象潟の雨や西施がねむの花
となっています。
まだ調べがついていませんが、
石碑にはっきりそう書いているということは、
はじめにつくったのは、
「象潟の雨や~」だったのでしょう。
芭蕉先生のことですから、
推敲をかさね、
いま人口に膾炙する「象潟や~」に落ち着いたものと考えられます。
・車窓打つ東海道を夕立かな 野衾