昨年末からの体調不良ですが、
おかげさまでだいぶ快復してきました。
医者にかかり、
いまもかかっていますが、
自分でもいろいろと調べ、
どうもこれがよさそうだと思ったものに
官足法足踏板〈ウォークマットⅡ〉があります。
幅37.5cm×長さ61.0cmのプラスチック製の板に高さ2センチほどの
イボイボが百個ほどついており、
毎朝30分ほど
マニュアルにしたがってじっくり
踏み込みます。
この三月から始めましたので、
六か月目に入りました。
最初のころは痛くて
あぶら汗がでてきたものでしたが、
この頃はだいぶ慣れ、
痛気持ちいい
とでもいいますか、
終って飲む白湯が美味しく感じられます。
足裏が練れてきているような…。
とりあえず、
休まず続けてみようと思います。
・自転車の海が千切るる夏の底 野衾
秋田方言「じぐだめし(=肝だめし)」「じぐなし(=臆病者)」
の「じぐ」について、
さっそくその語源を調べてみました。
秋田県教育委員会編『秋田のことば』(無明舎出版、2000年)に、
「じぐなし」が見出し語として載っており、
その説明文が、
「「意気地なし」の第一音節が脱落し、さらに「く」と「じ」の位置が入れ替わった語」
なるほどなるほど。
スッキリ!
臆病者の意の「じぐなし」ですが、
全国分布で見ると、
青森、岩手、山形、群馬、新潟県佐渡などでは「ずくなし」、
また「怠け者」の意で「ずくなし」という土地もあり、
山形、群馬、埼玉、新潟などがそうだと。
なるほど、
やっぱり方言はおもしろい!
『秋田のことば』の「じぐなし」が載っている同じページに、
「じぐだれ」
という言葉が見出し語としてでています。
「ぐ」と「だ」のあいだに
ちいさな文字で「ん」が入っています。
(「じぐんだれ」の「ん」がとってもちいさい)
方言の表記はむずかしい!
さてこの「じぐだれ」、
意味は臆病者で「じぐなし」と同じ、
ですが、
その説明文に、
「「じくだおれ」。「じく」すなわち心棒・骨などのような中心をなすものが、
倒れて使いものにならない状態の人」とあり、
ということは、
きのうここに書いたわたしの勝手な想像、
当たらずとも遠からずだったかもしれません。
・エレベーター暑さ取り持つ会話かな 野衾
八月に入りました。
大石清美さんのカレンダー今月の絵は「じぐだめし」
じぐだめしとは
肝試し(きもだめし)のことで、
秋田では、
度胸がないことを
「じぐなし」
といったりします。
ところでこの「じぐ」とはなにか?
国語辞典、古語辞典を調べてもでてこない。
中村元『広説佛教語大事典』に
じぐ【自具】という言葉がでてきます。
「自らに具足する、の意。自分の心に具足していること」
これに当てはめると、
じぐなし=自らに具足していない≒度胸がない
これかなあ?
ちょっと無理があるか。
あるいは、
中心のことを軸(じく)といいますから、
これが訛って「じぐ」
かな?
じぐなし=軸なし(中心が無い)≒度胸がない
ふむ?
会社に秋田県教育委員会編『秋田のことば』があるので、
出社したら
さっそく調べてみることにします。
・さざ波や鯉も日陰を恋しがる 野衾