来月初旬『ウェールズ語の歴史』という本を上梓する予定。
刊行が近づいてきましたので、
このごろ営業の責任者でもあるイシバシが、
この本のことを口にする機会が多くなりました。
おもに編集長とこまかな打ち合わせをしているのですが、
そばで聴いていると、
イシバシ発音のウェールズが、
どうも日本語に思え
「植える豆」という字面が思い浮かんできます。
「ず」は大豆の「ず」
したがって「植える豆語」ウエルズ語。
滑舌よく発音する結果とでもいいましょうか。
とは言い条、
イシバシを笑うことはできません。
かつて英語を習ったとき、
とてもじゃないが
トマトをトゥメイトーとは口が裂けても言えなかったし、
オレンジをオーレンヂなんて
恥ずかしくてとてもとても。
わたしはそうでしたし、
まわりの子どもたちもそうだったと思います。
いまは
遊び感覚で発音を覚えるらしいから
そうでもなくなったのかもしれません。
そうだ思い出した。
「記念日」の英語はアニバーサリーですが、
当時なにかの参考書に、
「兄バッサリ」やられた記念日と覚えよと書いてあり、
以来、
アニバーサリーは兄バッサリ。
ナロウは「狭い」で、道がだんだん狭く「なろう」(=なるだろう)
ジョイは「喜び」。「女医」が来てくれた喜び、
なんてのもあった。
語学音痴のわたしとしては
涙ぐましく努力するしかなかった。
なつかしいなぁ。
・眼を上ぐるすれ違いざま秋の香に 野衾