金川

 

いただいた手元の原稿を読んでいましたら、
金川
という地名がでてきまして、
前後の文脈から神奈川であることが分かります。
金川でも神奈川でも
読み方は「かながわ」
ネットで調べると、
帷子川(かたびらがわ)との関連から説明したり、
いやいやそうではない、
金目川(かなめがわ)からそうなったのだ
という説明があったりで
めっぽうおもしろい。
「金目川」はかつて「韓メ川」と呼ばれ、
韓国人の住む地域の意味から
「からめがわ」→「かなめがわ」→「かながわ」となった
とするサイトもあり、
だとしたら目からうろこ。
もうすこし川の源流を遡りたい。

 

・夏バテや気になりすぎてバテてをり  野衾

 

天候不順

 

きのうは曇りで最高気温が30度と気温は低め、
とは言い条、
湿度がいたって高く、
油照りの季語が当てはまりそうな一日でした。
きょうはまた34度に上がるのだとか。
やれやれ。
まったく。
これだけ天候が不順だと、
体調管理がむずかしくなってきます。

 

・還暦を過ぎてだるだる残暑かな  野衾

 

自己同一

 

山本夏彦の『私の岩波物語』を読んでいたら、
西田幾多郎の「絶対矛盾的自己同一」の用語を取り上げた箇所があり、
分かったようで分からない言葉なれど、
自己同一がアイデンティティの訳語だと知れば、
な~んだとなる、
と。
なるほど。たしかに。
自己同一といわれるより
アイデンティティのほうがふつうに分かる気がします。

 

・夏風邪やドタリ重たき体(たい)がある  野衾

 

港の人へ

 

9月1日のトークイベントが近づいてきましたので、
少し打ち合わせをと考え
由比ガ浜の「港の人」を訪ねました。
前にここでお知らせしたとおり、
わたしが出版の仕事につくきっかけを与えてくれたのが
「港の人」の上野さんです。
上野さんが別の職業の人であれば、
出版人にはなっていなかったでしょう。
上野さんの語りは、
わたしの知る限り
だれとも似ておらず独特で、
話を聞くというより上野さんを体験する、
とでもいったらいいでしょうか。
10分のつもりがまるまる二時間お付き合いいただきました。
イベント当日、
お越しくださる方々と
上野さんの語りに浸りたいと思います。
当日、
「港の人」の本も販売いたします。

9月1日(土)15時~16時半
横浜市教育会館3階 第1研修室にて

 

・ふるさとの風鈴の音(ね)の悲しかり  野衾

 

残暑

 

家人の姪っ子が愛知県の立田から遊びに来ています。
中学一年生。
子どもはあっという間に大きくなります。
話すことも
だんだんおとなびてきました。
きのうは家人が通っているお茶の稽古に同行し、
それからふたりで
映画を見てきたのだとか。
わたしはのんびり家で留守番。
鍼灸の先生に教わった場所に灸をすえたり、
免疫のツボを強めに押さえたり。
おかげでゆうべはぐっすり眠れました。
もう少し残暑がつづきそう。

 

・ペンギンを見に映画館まで残暑かな  野衾

 

気象病

 

気象病というのがあるらしいよ、
と家人に言われた。
へ~。
ネットで調べてみると、
ウィキペディアにも載っていました。
気圧の変化が体調にもいろいろと影響するらしく。
台風がつぎつぎ発生し、
そのたび暴風雨にみまわれ、
ということは気圧は平常よりもぐっと下がる。
それが過ぎると今度は高気圧。
まさに気圧の乱高下。
からだもたいへんだ。
いたわってあげなければ。
ね。

 

・遮断機の音が暑さを弥増せり  野衾

 

植える豆

 

来月初旬『ウェールズ語の歴史』という本を上梓する予定。
刊行が近づいてきましたので、
このごろ営業の責任者でもあるイシバシが、
この本のことを口にする機会が多くなりました。
おもに編集長とこまかな打ち合わせをしているのですが、
そばで聴いていると、
イシバシ発音のウェールズが、
どうも日本語に思え
「植える豆」という字面が思い浮かんできます。
「ず」は大豆の「ず」
したがって「植える豆語」ウエルズ語。
滑舌よく発音する結果とでもいいましょうか。
とは言い条、
イシバシを笑うことはできません。
かつて英語を習ったとき、
とてもじゃないが
トマトをトゥメイトーとは口が裂けても言えなかったし、
オレンジをオーレンヂなんて
恥ずかしくてとてもとても。
わたしはそうでしたし、
まわりの子どもたちもそうだったと思います。
いまは
遊び感覚で発音を覚えるらしいから
そうでもなくなったのかもしれません。
そうだ思い出した。
「記念日」の英語はアニバーサリーですが、
当時なにかの参考書に、
「兄バッサリ」やられた記念日と覚えよと書いてあり、
以来、
アニバーサリーは兄バッサリ。
ナロウは「狭い」で、道がだんだん狭く「なろう」(=なるだろう)
ジョイは「喜び」。「女医」が来てくれた喜び、
なんてのもあった。
語学音痴のわたしとしては
涙ぐましく努力するしかなかった。
なつかしいなぁ。

 

・眼を上ぐるすれ違いざま秋の香に  野衾

 

1 / 3123