9月1日のトークイベントが近づいてきましたので、
少し打ち合わせをと考え
由比ガ浜の「港の人」を訪ねました。
前にここでお知らせしたとおり、
わたしが出版の仕事につくきっかけを与えてくれたのが
「港の人」の上野さんです。
上野さんが別の職業の人であれば、
出版人にはなっていなかったでしょう。
上野さんの語りは、
わたしの知る限り
だれとも似ておらず独特で、
話を聞くというより上野さんを体験する、
とでもいったらいいでしょうか。
10分のつもりがまるまる二時間お付き合いいただきました。
イベント当日、
お越しくださる方々と
上野さんの語りに浸りたいと思います。
当日、
「港の人」の本も販売いたします。
9月1日(土)15時~16時半
横浜市教育会館3階 第1研修室にて
・ふるさとの風鈴の音(ね)の悲しかり 野衾
来月初旬『ウェールズ語の歴史』という本を上梓する予定。
刊行が近づいてきましたので、
このごろ営業の責任者でもあるイシバシが、
この本のことを口にする機会が多くなりました。
おもに編集長とこまかな打ち合わせをしているのですが、
そばで聴いていると、
イシバシ発音のウェールズが、
どうも日本語に思え
「植える豆」という字面が思い浮かんできます。
「ず」は大豆の「ず」
したがって「植える豆語」ウエルズ語。
滑舌よく発音する結果とでもいいましょうか。
とは言い条、
イシバシを笑うことはできません。
かつて英語を習ったとき、
とてもじゃないが
トマトをトゥメイトーとは口が裂けても言えなかったし、
オレンジをオーレンヂなんて
恥ずかしくてとてもとても。
わたしはそうでしたし、
まわりの子どもたちもそうだったと思います。
いまは
遊び感覚で発音を覚えるらしいから
そうでもなくなったのかもしれません。
そうだ思い出した。
「記念日」の英語はアニバーサリーですが、
当時なにかの参考書に、
「兄バッサリ」やられた記念日と覚えよと書いてあり、
以来、
アニバーサリーは兄バッサリ。
ナロウは「狭い」で、道がだんだん狭く「なろう」(=なるだろう)
ジョイは「喜び」。「女医」が来てくれた喜び、
なんてのもあった。
語学音痴のわたしとしては
涙ぐましく努力するしかなかった。
なつかしいなぁ。
・眼を上ぐるすれ違いざま秋の香に 野衾