デカい!

 

 朝焼けのいよよ色濃き九月かな

京都からいらっしゃった先生と、
馬車道にある生香園で食事したことを
きのうここに書きましたが、
そのとき、
海鮮焼きそばとビールのほかに、
筍(たけのこ)と椎茸(しいたけ)と鶏肉のスープ
も頼みました。
程なくスープが出来てきて、
編集長ナイ2が分けてくれた小鉢から、
すいとすくって一口食した先生、
「ん。美味しいですね!」
気を好くしたわたしは、
「そうでしょう。これ、旨いんですよ」
自分が褒められでもしたような気になり、
さらに図に乗り、
「これ、家でも簡単に作れますよ。まず干した椎茸と…」
すると、
編集長ナイ2あわてて、
「社、社長、ま、まずいですって」
と、丸テーブルの向かい側から、
何やら手まねでわたしを抑えています。
「ん! なにかな?」
と、一瞬いぶかしく思ったのですが、
すぐに合点がいきました。
わたしの声はデカく、
また響くので、
お店の人にわたしの発言が聞こえることを
慮(おもんぱか)ってくれたのでした。
それと尻、もとい、知り、
自分の声の大きさに驚き、
なんだか可笑しくなりました。

 ぼうとして何やら疼く野分かな

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