辞書のこと

 変な話だが、子供の頃、初めて国語辞書を買ってもらったとき、それが例えば小説みたいに、人の手によって書かれたものだとは到底思えなかった。ところが、年を経るにしたがって、辞書も、小説以上とは言わないけれど、小説ほどに創作されていることを知り、苦労の人肌を感じて面白いものだと思うようになった。いま、『ウェブスター辞書と明治の知識人たち』(仮題)を読んでいる。

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