Archives : 3月, 2007

身を包む

 「つみ」、「けがれ」というのは、いつもいっているように、「つみ」というのは人を殺したとか、そういう罪とは違います。人間の本当の素晴らしい本体を包んでしまうようなものということです。これは「つみ」=「包(む)身」、身を包んで、神さまのお姿を包んで隠してしまうものということなんですね。「けがれ」というのも、汚いという意味とは違います。神さまからいただいたエネルギー「気」を枯らしてしまうものという意味が、「けがれ」=「気枯れ」です。人間の素晴らしい神さまからいただいた身を包んでしまうもの、尊い神さまの気を枯らしてしまうようなものを身につけていると、病気になったり不幸になったりするわけです。それを水の力によって祓う。これが神道の儀式で「祓い」ということです。水にはそれだけのすごい力があるのです。(葉室頼昭『〈神道〉のこころ』)
*葉室さんは現在、春日大社宮司

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砂時計

 砂時計を見ていたら、本をつくることに似ていると思った。さらさらと下に流れ漏斗状のくびれのところで勢いを増したかと思うと、今度は末広がりになり安定した面へと落ち着く。本はくびれ。結節点。日々の時間が砂となって流れ落ち一点へ向かう。固定することのない流れでありながら、本という形に収斂する。でも、そこが終りではない。いったんは本に収斂した流れはさらさらと、また新たな流れをつくりだす。本はそのための駆動エンジン。今回更新したリンク先をつぶさに眺めていたら、著者たちのその後の砂の音が聞こえてくるようで楽しくなった。

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ゆがみの必要

 虚実というものは、歪みであり不調和ではあるけれど、計量された、何らかの正常値に比しての異常を意味するものではない。この点が、正常・異常を計量することによってなされる、西洋医学の病名診断と異なる点である。経絡の虚実は、その患者が、他の大勢の人々に比べて歪みがあるかどうかを判断するのではなく、計量することのできない宇宙の気に比して、実(過剰)であるか虚(不足)しているかを診断するものなのである。
 また、病気は虚実という歪みが深くなり、かつ固定的になることで起こるが、虚実がそのままイコール病気なのではない。個体が生命を営むためには、陰陽という対立が必要であるように、生命の営みにとっては、虚実という歪みが生じることが必要なのである。(遠藤喨及『タオ、気のからだを癒す』)

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千成のかっちゃん

「千成です」
「ああ、かっちゃん。どうしたの。今日、医者に行く日じゃなかったの」
「行くの、よしたんだ。なにやってるの」
「なにやってるのって、仕事してるんだよ。いま、どこにいるの。あ、そうなんだ。だったらいっしょに食事でもしようよ、12時過ぎたし。教育会館に向かってよ。いま、下りていくからさ」
 ということで、散歩がてら桜木町まで来たという千成のかっちゃんとママさんと連れ立ち、野毛坂を下る。いつもこんな遠くまで歩いているの。なに言ってんの、こんなの近いほうだよ。伊勢佐木町や馬車道まで歩くこともあるもの、なんて会話を交わしながら、目的の店へ。福家にて柳川鍋をつつく。かっちゃん、容器を見てさかんに、なつかしいなあ、なつかしいなあ。わたしと武家屋敷が同行したのだが、そんなつもりはなかったのに、すっかりご馳走になってしまった。
 野毛の坂を上り、ふたたび教育会館へ。せっかくなので会社を見てもらいお茶を一服、伊勢山皇大神宮の裏参道まで案内し、そこで別れた。階段を上っていく仲の良いふたりを見、羨ましいかぎり。

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秒速

 このごろホームページと格闘している。トラックバック・スパムというのだそうだが。変な横文字のサイトが次々と貼り付き、取っても取っても切りがない。休日など何十ページも貼り付く。貼り付いたからって特別困ることはないけれど、印象がよくない。早めに対策を講じなければ。それにしても、バッサリ削除して、ああスッキリと思って、ん? 待てよ、と、もう一度ページを開けると、案の定、わずか数秒のうちにまた貼り付いているから呆れる。まさに、権兵衛が種まきゃ烏がほじくる式だ。くそっ!!

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三浦衛(みうら・まもる) 春風社代表にして自慢大王&悪ノリ大王。体調のいいときは自らを天才と称し、不調の折はちりあくたにも劣るヤツとしょんぼり。

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三浦衛の本


『カメレオン』
 三人ときどき声にならぬ声を洩らし/とろけ とろけ 唾までとばし/クヂるとナメるとネヂるとチョす…(「鳶」) 自在に色を変え、不意に突き刺さる、軽妙なことばの戯れ。秋田方言満載の詩集。本文は金属活字による活版印刷。


『マハーヴァギナまたは巫山の夢』
 三平佐世夫は、千一夜の夢うつつで女と戯れ、印度に旅し、睾丸を抜かれ、鰐を飼い、横浜を彷徨う。言語の崖っぷちを綱渡りする、めくるめく冒険。本文活版印刷に美麗造本を施した平成の大奇書。


『父のふるさと』
 父の目に映じた故郷の風土、ひと、くらし、農事を、愛惜をこめ描きだす。本文は金属活字による活版印刷。「身と蓋函」に納める。


『出版は風まかせ』
 横浜の出版社「春風社」社長が本づくりと会社経営にまつわるエピソードを豊富におりまぜ、創業から10年を振り返る。