『狂気』

 

ピンク・風呂インド、
いや、ピンク・フロイドが1973年に作ったアルバムで、
原題は、
The Dark Side of the Moon
世界で5000万枚以上を売り上げたといいますから、
驚きます。
もう半世紀近く前になるんですね。
むかしレコードで持っていてよく聴きました。
いまはCD。
ほんの時たま、
聴くことがあります。
アマゾンで本のレビューを見ていたら、
おもしろい文章があったので、
その人が、ほかにどんなものを読み、
どんな感想を持っているのだろうと興味が湧き、
順番に見ていくと、
ピンク・風呂インド、
いや、ピンク・フロイドの『狂気』を取り上げており、
星が一つ。
レビュアーさん曰く、
要するに古い、
と。
レビューの文体から察するに、
若い方かと想像されます。
それにしても★一つとは。
言われてみれば、
たしかにうなずけるところがあり、
時代が変ったんだなあと思うことしきり。
『狂気』もそうですが、
当時流行ったプログレッシブロックなるものは、
ピンク・風呂インド、
いや、ピンク・フロイドをはじめ、
キング・クリムゾン、イエスにしても、
いま聴くと、
ちょっと、
いや、かなり大げさな感じがしてしまいます。
あの頃は、
人生の深奥の音のように聴いていたのに。
我がことを含め、
変れば変るものです。

 

・春待つやピアノの家の起きてをり  野衾