『坂道のアポロン』

 

ボーナス・トラックの一冊も含め全十冊。
おもしろかったあ!
四連休の間、夢中になって読みました。
漫画にハマったのは、『ザ・ワールド・イズ・マイン』以来かな。
1960年代、舞台は長崎佐世保、
転校生・西見薫とこころ根のやさしいワルな少年・川渕千太郎の関係を軸に、
恋あり、失恋あり、次第に明かされるルーツ、そして挫折、また希望。
ほんでもって、ハッピー、ハッピーエンディング。
物語をけん引するエンジンはジャズ。
西見はピアノ、川渕はドラム。
だいじな場面で西見と川渕のセッションが始まる。
思いがけず、文化祭で演奏することになったピアノ演奏のカッコよさったら。
知ってるジャズのレコードがいっぱい出てくるし。
堪能しました。
そうだよなあ、レコードだったなあ。
CDではなかった。
でも、
これ読んでいると、
どうしても聴きたくなり、
つぎつぎ好きなジャズをかけてました、
CDだけど。
なんどか目頭が熱くなった
ものの、
下っ腹にグッと力を入れ、こらえました。
家人に顔を見られたくなかったので。

 

・身に入むや利休鼠の空の下  野衾