治すのでなく治める

 

五木寛之さんの養生の考え方が好きで、
タイトルから判断し、
ときどき買っては読むようにしています。
書かれている内容は
かさなるところも多々ありますが、
情報を仕入れるためではなく、
このごろのじぶんの考え方のクセ、
ひょっとしたら
歪んでいるかもしれない方向を見直すために服用するクスリ
とでもいったところですから
楽に読むことができます。
『人生百年時代の「こころ」と「体」の整え方』(PHP)
もそのような一冊。
病気は治す(なおす)のではなく治める(おさめる)
というのは、
腰痛と偏頭痛に長年悩まされてきた五木さん
ならではの考え方だと思いますが、
ほんとうに、
若いときならいざ知らず、
としを重ねたにんげんが心身の衰えや故障を治そうと躍起になっても、
苦しいことのほうが多い気がします。
五木さんの本を読むとすこし気が楽になります。
五木さんには「気」に関する本もあり。
養生に必要な三つの「休め」

なるほどと合点がいきます。
「気休め」「骨休め」「箸休め」

 

・悶ゆれど背(そびら)は見えず寒灸(やいと)  野衾