Archives : 9月, 2007

秋の田

 一日を十日で生きたや法師蝉
 秋田の父から電話。台風で心配した稲刈りが滞りなく終了したとのこと。思いのほか多収穫であったらしい。
 先日、カメラマンの橋本さんと岡山に出張した折、実った稲がまだ刈られずに残っているところがあった。驚いたのはその田んぼに水が張ってあったこと。コンバインで刈るとすればなぜ今ごろ水を入れているのだろう。
 かなかなや茜に染まる杉木立
 かなかなとたれを恋ふるや夕間暮れ
 かなかなや百年のちの今鳴けリ

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涼→寒

 ブラウス下黒とピンクの透ける秋
 この中に幽霊も居り交差点
 カメラマンこぼるる汗を拭ききらず

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 顔まぢか鼻はこんもり穴ふたつ
 九月も終わりに近づき、日に日に涼しくなってきました。温度計を見、一度ちがうと体感温度がこんなにちがうものかと驚きます。
 岡山への出張を終え新横浜で新幹線を降りた時、空気というか微かな風のかほりがして、横浜はやはり港町なんだなあと思いました。
 湯上りに靴下から穿くカメラマン

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三泊四日

 気功の日おお波こ波腹わらふ
 橋本さんとの撮影行無事終了。押花作品、グラスアート、天井絵など数十点。大正時代になったという瀟洒でモダンな建物(昨秋、それが「もみつる」という素敵なギャラリーに変わった)は森閑とした辺りのたたずまいとよくマッチしている。秋が深まるころ再度訪ねる予定。
 鼻あぶら画鋲のごとく埋まりけり
 カメラマン首が戻らぬ亀鳴けり

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出張

 ぐるんぐるん蔓を離れず南瓜かな
 今日から月曜日まで岡山出張。普門院の衣笠澤子さんは以前小社から押花作品集『野の花の饗宴 衣笠澤子の世界』を上梓したが、この度二作目となる作品集を刊行することになった。
 新しいギャラリーも出来、押花だけでなくグラスアート、ポーセラーツなど精力的に製作した作品群を撮影してくる。橋本さんとの二人旅。
 目がやっと頭は寝たり午後(ひる)仕事
 重力を頭で知つたる昼寝かな

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三浦衛(みうら・まもる) 春風社代表にして自慢大王&悪ノリ大王。体調のいいときは自らを天才と称し、不調の折はちりあくたにも劣るヤツとしょんぼり。

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三浦衛の本


『カメレオン』
 三人ときどき声にならぬ声を洩らし/とろけ とろけ 唾までとばし/クヂるとナメるとネヂるとチョす…(「鳶」) 自在に色を変え、不意に突き刺さる、軽妙なことばの戯れ。秋田方言満載の詩集。本文は金属活字による活版印刷。


『マハーヴァギナまたは巫山の夢』
 三平佐世夫は、千一夜の夢うつつで女と戯れ、印度に旅し、睾丸を抜かれ、鰐を飼い、横浜を彷徨う。言語の崖っぷちを綱渡りする、めくるめく冒険。本文活版印刷に美麗造本を施した平成の大奇書。


『父のふるさと』
 父の目に映じた故郷の風土、ひと、くらし、農事を、愛惜をこめ描きだす。本文は金属活字による活版印刷。「身と蓋函」に納める。


『出版は風まかせ』
 横浜の出版社「春風社」社長が本づくりと会社経営にまつわるエピソードを豊富におりまぜ、創業から10年を振り返る。