稲刈り

 とぼとぼと山坂下りぬ秋燕
 東北は大雨の影響で稲刈りが遅れているそうだ。この時期、一日一日実る稲は、実るほどにこうべを垂れる。たっぷり実った稲が雨にやられるとぺしゃんこになってしまう。農家は戦々恐々の思いで天を仰ぐことになる。
 子供の頃、天日干ししていた稲を運ぶ段になって雨が降りだし、父が身ぐるみ脱いで稲の上に被せパンツ一枚で仕事をしていたことが忘れられない。
 へーっくしょい若妻のこゑ谺(こだま)せり

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