以前取り上げてくださった雑誌の編集者から連絡があり、
きのうがその取材。
ちょうど二十期目に入ったばかりでもあり、
今後の方針について
思いの丈を話しました。
新刊の棚、社内の仕事風景、集合写真
などを撮っていただきました。
カメラとノートパソコンがコードでつながれており、
シャッターを切った瞬間に
パソコンのモニター画面で確認できます。
デジカメでも可能ですが、
画面が大きいので
細部まで見られます。
「いまはこうなんですねー」
とカメラマンに話しかけると、
「見られるようになると、それはそれでたいへんです」
「そうですか」
「フィルムのように、(気合を入れて撮って)写っていなければ仕方がない
というわけにはいきません」
「なるほど」
時代は刻々と変わっていきます。
・道の端どつと飛び去る稲雀 野衾
NHKBSプレミアムの番組「ワイルドライフ」
で
オオサンショウウオを取り上げていました。
広島県の里山を流れる小川に生息するオオサンショウウオ
を追った映像でした。
サンショウウオといえば、
「山椒魚は悲しんだ」で始まる
井伏鱒二の小説の冒頭が
条件反射のように口を突いて出てきます。
井伏さんは広島県生まれ。
ふだんから目にしていたのかな。
サンショウウオを山椒魚
と書くのは、
体臭が山椒のにおいに似ているからなのだとか。
俳句的には夏の季語。
あたまがデカく、
ゆったりもっそりしているくせに、
食料となる小魚や蛙を飲み込むときの速さといったら、
目にも止まらない。
じっと餌を待ち、
一時間、二時間、三時間…。
そんでもってパクッと。
あたまがデカく、
ゆったりもっそりしています。
なんだか憎めない。
ユーモラス。
健気。
1メートルから
大きいのになると1メートル50センチにもなる
といいますから驚く。
それほどの体長になるには
50年、100年かかるとか。
あんなのナマで見たらぶっ飛ぶな。
でも見てみたい!
・鶺鴒やつがいで描けハンモック 野衾
わたしの家は保土ヶ谷の山の上にあり、
東側は崖っぷち。
手すりが施されていて危なくはないのですが、
高所恐怖の身としてはビビリます。
手すりの外の淵は
狭いところだと三十センチほど、
泥棒でも
そこを歩いて逃げろと言われたら
ビビルでしょう。
なのに、
毎日のようにやって来る野良猫
がおり、
わたしの部屋の前でかならずこちらを見、
いち、にー、さん、
それからプイっと何食わぬ顔で
崖っぷちをものともせず難なく歩いていきます。
怖くはないのか?
どうして平地を歩くように歩けるのか?
そこを歩かなくても
歩くところはあるでしょうに?
いろいろ訊いてみましたが、
答えはなく。
白と黒のぶちの猫。
・秋澄みてガネーシャの鼻上向きぬ 野衾







