ピンク・フロイド 1

 

ホルスタイン種かとおもわれる牛のジャケットのレコード。
なにこれ、とおもいながら、これもよくレコード店で目にしましたね。
『クリムゾン・キングの宮殿』がそうだったように、
ピンク・フロイドの『原子心母』(Atom Heart Mother)も、
興味がおもむくまでにはかなり時間がかかりました。
時間はかかったけど、
けっきょく聴いてみようと思い立ち買ったのでした。
正直なところ、
ピンときませんでした。
これってロックなの? クラシック? なに?
ま、そんな感じ。
で、聴かなくなったかといえば、そうでなく。
その後なんどか聴きました。
聴いているうちに、これって薬なのか毒なのか、効いてくるんですね。
キング・クリムゾンがわたしにとりまして美しくカッコいい音楽だとすれば、
ピンク・フロイドは、
ズンと奥にひびいてきてノスタルジーを刺激するような音楽、
そんな感じ。
ということで、牛のジャケットのレコードから始まったピンク・フロイドも、
いつの間にか、お気に入りになってました。

 

・鉢巻とステテコ走る運動会  野衾