キング・クリムゾン 2

 

いつも遅れてきた少年、青年で、本も音楽も、
いちばん流行ったころにリアルタイムで読んだり聴いたりすることはほとんどなくて、
本でいったら夏目漱石の『こゝろ』、
音楽でいったら三橋美智也からはじまって、
じぶんの興味をよりどころとし、
大げさですが、少しずつ精神の地図を広げてきたようにおもいます。
『In the Court of the Crimson King』
で度肝を抜かれたキング・クリムゾンについていえば、
『Red』というアルバムも外すことができません。
というのは、このアルバムジャケットの三人が、仙台のアパートの窓ガラスに映った。どっひゃー!! となったことがあったからです。
なんのことはない、夢でじぶんの部屋を見、そこの窓に、
ロバート・フリップ、ジョン・ウェットン、ビル・ブルーフォードが
いたのです。
『クリムゾン・キングの宮殿』のジャケットにくらべれば、
そんなにおどろおどろしいというわけではない
けれど、
音楽のほうの衝撃度が高く、ふかくこころに刻まれ、
夢のなかに、とうとう三人が現れたというわけなのでした。
いや、ほんと、こわかったよ。
夢から覚めても、心臓がバクバクしていました。

 

・運動会コーナーワークは腕回す  野衾