早とちり

 

・女医が来た喜びと知る英単語

老眼がすすんだということでしょうけれど、
本にかぎらず、
いろいろなところで目にする文字の
見まちがいがはなはだしく。
昨日、
一日の楽しみである昼食に
いそいそと出かけたときのこと、
目の前をゆっくりすすむクルマの
ドアに記された文字が眼に入りました。
「水漏れ、つまり修理に」
ん!?
ん!?
どいうこと??
小走りに追い掛け、
信号待ちしているクルマに追いつきパチリ!
は。
そうだよな。
読点じゃなく中黒であったか。
そりゃそうだ。
「結局のところ」「要するに」の意味の副詞であるわけがない。
また。
わたしは恣意なリンゴさん、
いや、椎名林檎さんが好きなのですが、
まだ読んでませんけれど、
昨年十二月にでた『音楽家のカルテ』を
アマゾンでチェックしていたら、
出版社からのコメントにこうありました。
「葛飾と苦悩の果てに迎えた 鮮やかな進化と華麗なる覚醒とは?
いつも新しく在り続ける表現者のかくも美しき軌跡がここに」
ん!?
どうして椎名さんが葛飾と苦悩するのだろう?
それにだいたい
「てにをは」がおかしくねーか?
「葛飾と苦悩の果て」はないだろうよ。
再見。
は。
「葛飾と苦悩の果て」にあらず!
「葛藤と苦悩の果て」であった!
ははははは…。
事ほど左様に老眼とみに進行中!

橋本照嵩『石巻かほく』紙上写真展
の六回目が掲載されました。
コチラです。

・ようやくにひざ掛け要らず読書かな  野衾