点と点と

 

・白梅に話しかけては沈みがち

実体験も読む本も、
いわば一つの点と感じられ、
点を掘ったり踏んだり
這い回ったりしているうちに、
倦んできて
子どもじみて気が移り、
ほかへピョン。
んでまたそこでも掘ったり踏んだり這い回ったり。
で、ほかへピョン。
しているうちに、
相互浸透なる化学変化がわが身においてなされるのか、
やがて変容のときがやってきます。
機かな。
待つこと。
ときどき巫山戯て遊んでも、
だれにも内緒で待つ
ことは、
子どものときから
してきたことで、
何度目かは忘れてしまったけれど、
いままた。
アーサー・シモンズの『象徴主義の文学運動』は、
(山形和美さん訳です。平凡社刊)
点と点を結ぶ線
に現れたかのごとく、
なんとも言いようがなく面白い。

・富士山は頭悪いと嘆きけり  野衾