シンクロニシティ

 

・珈琲店コーヒーを待つ春隣

ただいま編集進行中の『西田哲学から聖霊神学へ』の著者、
小野寺功先生にインタビューを行いました。
なぜ哲学を志したのか、
それに連なる少年のころのエピソードが
とても面白く、
話し言葉でざっくばらんに語っていただきました。
また先生が若い頃、
故森信三氏から、
君の哲学を推し進めるには、
遠野物語と法華経を深く学ぶ必要がある
と示唆されたお話には正直びっくり。
遠野物語を学ぶべきというのは、
小野寺先生のご出身が岩手であることにもよるか
と思いますが、
問題は法華経。
お話を伺いながら、
思わず身を乗り出しました。
なぜならば、
この仕事とは全く別に、
法華経に関する本づくりが今始まったばかりだから。
『釈譜詳節』に次ぐ韓国語からの翻訳書で、
『法華経諺解(ほけきょうげんかい)』といいます。
名の示すとおり、
これは、
十五世紀に韓国語に訳された法華経とその解説書。
今回、世紀を超え
それを現代日本語に翻訳し
出版することになります。
訳者は河瀬幸夫先生。
森信三氏の洞察には驚かされますが、
もっと驚くのは、
法華経がこのところ
なぜか耳目に触れてくること。
先日も、
清水好子さんと瀬戸内寂聴さんの対談で
法華経が話題になっている箇所を読んだばかり。
人生は、
こういうことが、
けっこう起きます。

・公園の樹木の舞台や春隣  野衾