きんき喰いてぇー

 

・思い出はきんき塩焼き一関

海のサカナで一番好きなのがきんき。
川魚では鮒。
いずれも、
焼いても煮ても美味しいわけですが、
秋田の母は、
薄く塩を振って焼いてから
煮ます。
こうすることにより
焼きの香ばしさがサカナに加わり、
一段と旨みが増します。
なんでいきなりきんきかというと、
『日本の七十二候を楽しむ 旧暦のある暮らし』(東邦出版)
の今日の日をふくむ候のページに
出ていたからです。
この本、
売れてもいるようですが、
とてもいい本です。
文:白井明大(しらいあけひろ)
絵:有賀一広(あるがかずひろ)
文章が簡潔で分かりやすく、
季節のものへの深い情愛が感じられます。
絵は水彩で、
四季折々の花鳥風月を
慈しむように描いています。
わたしの句作の種本でもありまして、
うんうん唸って
それでもなんも出てこぬときは、
この本を開きなにかヒントはないかと探します。
ぱらぱらページをめくっているうちに、
ん!
となればしめたもの。
ならぬときは大変。
カーテンを開け外を眺めたり、
立ち上がって狭い部屋をうろうろしたり。
でもって最初の句。
一関の富澤さん。
あそこのきんき焼き定食というものは、
日本最高だと思います。
また行きたい!

姪の結婚式で秋田に帰ることになりました。
そのため、
来月四日五日の「よもやま日記」はお休みします。
よろしくお願いします。

・ゲラの字や肛門宮度に染み入りぬ  野衾