人生の教科書

 

・ホヤ食ふて甘さ苦さや石巻

専務イシバシがキャッキャ喜び勇んでやってきます。
「ん! どうしたの?」
「わたしの本が大学の教科書に採用されました!」
「はあ!?」
「そうなんです。『人生の請求書』がっ」
「へ~へ~へ~! 3へ~だねこりゃ」
「でしょ!」
ということでイシバシ、
もし逆立ちが出来たら
逆立ちして社内を歩き回りたいぐらいの
嬉しい様子。
教科書採用してくださったのは、
『カフェの女主人』『リヴァ・ベラ』『ショートカットの女たち』
の翻訳書を弊社から上梓している桑原隆行先生。
フランス文学がご専門。
どの講座でお使いになるのか分かりませんが、
今の若いひと(ああ、おれもいつやらこう呼ぶよ)
のありようを考えれば、
さもありなんと頷かれる。
明日の弊社十五周年パーティには、
ケータリングサービスを業とする
山手サービスさんが加わってくれることになっていますが、
数名のコンパニオンの方は齢三十代だとか。
二十代ではまだちょっと、
と会長のお話にありました。
本を読むことは、
出版社ですし
ありがたいですが、
こころ配り、気遣い、挨拶など
人付き合いもまた大事。
ということで以上、
この度めでたく苦労人イシバシの請求書が
大学の教科書になった顛末でありました。

先週二十日、東京堂書店で行われた対談につき、
秋田魁新報に記事が掲載されました。
コチラです。

・何処へと白く招きし薄かな  野衾