名探偵コナン連載20周年記念【コナン展】

 

・列長し着くか着かぬかコナン展

近所のりなちゃんは、
名探偵コナンの大ファンでありまして、
ここ数年、
コナンの新しい映画が封切られると、
おねえちゃんともども
三人で観に行くのが恒例になっています。
今年は来月行くことにしています。
わたしもすっかりハマってしまい、
コナン映画を観るのが
この時期の楽しみになりました。
涙腺が弱く、
映画を観ながら眼をうるうるさせています。
ところでそのコナンの原作、
連載が始まって二十年だそうです。
春風社は今年創業十五年、
りなちゃんは今月十三歳、
二十年はたいしたもの。
ということで、
きのうのコナン展を
りなちゃんもわたしも
鶴首して待っておりました。
会場の赤レンガ倉庫に着いて驚いた。
果ての見えない長蛇の列。
このとき午前十時〇七分。
ここが最後だろうと思って近づくや、
「最後尾はもっと後ろですよ」と声をかけられ、
さらに後ろへ。
「最後尾はもっと後ろですよ」
まだか。
「最後尾はもっと後ろですよ」
え!? どんだけ?
ここか。
長過ぎ!
いやはや、なんとも。
驚くべきコナン人気。
にょろにょろうにゃうにゃちりちりと進んで、
ようやく建物の中に入ったと思いきや、
それからまたまた、
にょろにょろうにゃうにゃちりちりと。
会場に入ったのが午後の二時に近かった。
この間りなちゃんは、
持参していた数学の宿題を終え、
わたしは薄手の文庫本一冊読了。
さてと。
受付のところで渡された
謎解きのカードを片手に、
ポイントポイントに掲げられている
プレートに記された暗号解読に挑戦しているうちに、
アッハ体験を幾度か重ね、
いつの間にやら疲れも吹っ飛ぶ。
ああ楽しかった!
りなちゃんも大満足の様子。
さらに、
バッヂと赤い蝶ネクタイのグッズも欲しかったようですが、
グッズに並ぶ列がまた大したもので、
係りの人に尋ねると、
一時間や二時間そこらはかかりますとのこと、
りなちゃんそれはさすがに諦めた。
次は「名探偵コナン 異次元のスナイパー」だ!

・山よりも腿の付け根の痛きかな  野衾