毛布

 

・竜なれど馬曳く車竜曳けず

やっと秋らしくひんやりとしてきました。
ただいまの室温二十一度。
こうでなくっちゃ。
この日記を書き終え、
淹れたてのコーヒーを啜りながら
本を読んでいると、
いつしか、
ひんやりが骨の髄まで沁みてきて、
おお、さむさむ。
昨日初めて毛布を出しました。
毛布を腰に巻きつけ
椅子の上にでんと胡坐をかきます。
右手に字通、
左手に角川漢和中辞典。
これで万事OK!
眠くなったら朝風呂に浸かる。
ああ極楽極楽。
世の煩わしさをしばし忘れて、
と言いたいところですが、
それはどうやら叶いません。
さて、
新井奥邃著作集第七巻。
奥邃(おうすい)の人生は晩年を迎えます。

・朝寒や函を破りて辞書の在り  野衾