桑名といえば

 

・弥次喜多や水鳥交して長良川

桑名といえば焼き蛤。
その手は桑名の焼き蛤ていう。
泉鏡花ゆかりの桑名を
家人と義母、
家人の妹、
姪っ子二人もまじえ訪ねることになり、
しばらく前から
計画を立てていたところ、
高蔵寺在住の義母が
何気なくファイルを整理しているうちに
桑名にある
とある料理店の新聞切り抜きを発見。
ハッと驚いて見たところ、
先年他界した義父が友人と訪れ
舌鼓を打ち、
いずれ義母を誘って再訪しようとのこころから
パンフレットと切り抜きを
取っておいたもののようです。
今回訪れたのはその魚重楼。
そういえば生前義父が、
その手は桑名の焼き蛤と口にし
自ら破顔一笑していたのをよく覚えています。
此度も差し向かいに義父がいて、
その手は桑名と笑っている。
台風接近で大荒れの外を閉ざし、
室内には団欒の気が充ちておりました。

・樹は千年石は万年野分かな  野衾