砂時計

 砂時計を見ていたら、本をつくることに似ていると思った。さらさらと下に流れ漏斗状のくびれのところで勢いを増したかと思うと、今度は末広がりになり安定した面へと落ち着く。本はくびれ。結節点。日々の時間が砂となって流れ落ち一点へ向かう。固定することのない流れでありながら、本という形に収斂する。でも、そこが終りではない。いったんは本に収斂した流れはさらさらと、また新たな流れをつくりだす。本はそのための駆動エンジン。今回更新したリンク先をつぶさに眺めていたら、著者たちのその後の砂の音が聞こえてくるようで楽しくなった。

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