一万一千本の鞭

 

・春の陽の大丸窓に没しけり

『出版ニュース』三月号に、
拙著『マハーヴァギナまたは巫山の夢』の書評が
掲載されていました。
「いました」というのは、
書評してくださった著者から
手紙をいただくまで知らなかったからです。
どの本についてもそうですが、
いろいろ目配りしていても、
掲載の事実を見逃すことが間々あり、
後で教えてもらうことになります。
今回書いてくださったのは装丁家の桂川潤さんです。
そのなかで桂川さんは、
拙著をギヨーム・アポリネールの
『一万一千本の鞭』に比してくださっています。
もう、大大大満足。
奇書怪書『一万一千本の鞭』を
かつて興奮して読んだ身にとりましては、
これ以上ないぐらいの褒め言葉。
褒められて年取りたいタイプのわたしです。
コチラです。

・うらうらと雲隠れ行く源氏かな  野衾