『英語教育』に異文化

 

・鳥啼くも季節を忘る暑さかな

『異文化コミュニケーション事典』が、
『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』ほどではありません
(言わなくても分かる? 失礼!)が、
売れています。
学術的かつ専門的な辞書ともいえますが、
かたいことを言わないで、
ぱらぱらめくって気になることばに当たってみると、
そこをちょっと読んでみるだけで、
へ~とか、ふ~んとか、ほ~とか納得したり、
初めて知ることがあったりして楽しく、
見てい読んでいて飽きません。
面と向かって人の話を聞くときには、
かならずあいづちを打ちますが、
あいづちの回数が、
アメリカ人に比べて日本人は約二倍だそうです。
研究者というのは、
いろいろなものを調べるものなんですね。
なかなかふつうの人は思いつきません。
それだけ日本人があいづちを打つ頻度が多いともいえるでしょうが、
文化の違いによって、
とんでもない誤解を生むことにもつながります。
ことほど左様に、
異文化コミュニケーションが重要になってくるわけです。
『英語教育』という専門雑誌に、
この事典についてのすばらしい書評が掲載されました。
コチラです。
これからますます重要になってくるであろう異文化コミュニケーション、
少々値が張りますが、
一冊いかがでしょうか。

・上セーター下半ズボンの部屋着かな  野衾