旅する対話

 

・懐かしきイガのしょがらでまま食べれ

間もなく『旅する対話――ディアスポラ・戦争・再生』という本が刊行されます。
著者は、
亡命チェチェン人女性ジャーナリストで、
チェチェン共和国・元外務省報道官のザーラ・イマーエワさん。
それと在日韓国人作家の姜信子(きょう・のぶこ)さん。
プロフィールからもうかがい知れますが、
お二人は、
歴史的な民族離散(=ディアスポラ)を体現されている方です。
そのお二人が、
ディアスポラ、戦争と平和について
これまで対話を繰り返してきました。
その真摯で熱い記録の本です。
ディアスポラ(=故郷喪失)といい、
戦争といい、
過去の記憶ではけっしてなく、
いままさに日本の国土で起きている問題です。
原子力発電を、
「ゆっくりした戦争」と評した識者もいました。
現在進行形の問題でありながら、
知らされていない事実はたくさんあります。
3.11後の状況を考えてみれば、
そのことは一目瞭然のテーマのはず。
具体的な問題が
普遍的なテーマとリンクしています。
本の刊行に先立ち、
明日、
ザーラ・イマーエワさんを迎えてのイベントが開催されます。
場所は、大妻女子大学。
ご興味のある方はぜひご参加ください。
詳細はコチラ
(2・23とは、1944年、ソ連によりチェチェン人25万人が強制移住させられた日)

・軒先の白梅空に笑ひけり  野衾