・目の前の宙に留まる蜻蛉かな

残暑の厳しい日がつづいていますが、
今朝はとっても爽やかです。
空と雲までソーダ色。
息を静かに吸い、
ホッと吐きます。
いい気持ちです。
なんだか、
なにか
したくなります。
とくべつなことはなにもないのですが、
なんとなく、
新しいことを始めたいような。
ウォーキングとか
山登りとか
サイクリングとか
編み物とか。
もっと小さく、
ちょっと早く家を出て、
学校までのコースを変えてみるとか…。

――トンボがいました。
トンボって哲学者みたいです。
哲学者を見たことありませんが、
きっとトンボみたいなのでしょう。
空中に停まっている姿は、
まるで、
目に見えないものに向かって
対峙しているようです。
また、
目に見えないものと並行して
存在しているような。
トンボって矢印みたい。
矢は、
何に向かっているのでしょう。

・ひたすらに矢印を飛ぶ蜻蛉かな  野衾

 

ツブヤ大学「BooK学科ヨコハマ講座」のお知らせ

春風社事務所を会場にして、
毎月行っているトークイベントのお知らせです。
今月は、
「1枚のポップが本の面白さを伝える」
をテーマに、
有隣堂アトレ恵比寿店に勤務する梅原潤一さんを
ゲストにお招きします。
梅原さんのポップは注目の的、脅威の的で、
「梅原ポップ」を全国に配布したり、
文面を本のオビにつかったりする出版社もあるのだとか。
まさに梅原マジック!
梅原さんがポップをつくると、
なぜ本が売れるのか、
本にかかわる人、本好きの方はもちろん、
商品をどうやってアピールすべきかを
日々考えておられる方は、
ぜひとも聞いてみたいところです。
梅原さんが書かれた
『書店ポップ術 グッドセラー死闘篇』(試論社)に、
つぎのような言葉があります。
「小説を売りたい。でも、小説は売れない。
そんな状況に、私はポップという紙1枚で立ち向かおうと思っている。」

当日は、以下の本について、
梅原さんがつくった実際のポップを見ながら、
「梅原ポップ術」についてうかがいます。
お早目のご予約をお願いします。

奥田英朗『家日和』(集英社文庫)

荻原浩『神様からひと言』(光文社文庫)

貫井徳郎『微笑む人』(実業之日本社)

春日武彦『緘黙』(新潮文庫)

椰月美智子『どんまいっ』(幻冬舎文庫)

上原隆『こんな日もあるさ 23のコラム・ノンフィクション』(文藝春秋)

角田光代『紙の月』(角川春樹事務所)

奥田英朗『我が家の問題』(集英社)

●日時 8月31日(金)午後8時~
●場所 春風社
●参加費 1000円

詳しくは、こちらをご覧ください。