ゆっくりゆっくり

 

 風立ちて沈丁花のかほりせり

きのうからまた十回コースの横浜気功教室が始まりました。
六年もやっていますから、
合わせると百五十回はやっていることになります。
動きをすっかり覚えてしまい、
そうすると、
自転車に乗れなかった人が、
自由に乗れるようになったのにも似、
集中せずとも
いつしか鼻歌交じりで(実際は歌わないけど)
ゆらゆらと動く具合。
朱剛先生、
その落とし穴をちゃんとご覧になっていて、
だれと名指しではおっしゃらないが、
ご指摘くださいました。
げに集中というのは難しい。
そこで一計を案じ、
ゆっくりゆっくり体を動かすようにしています。
これだと、
ゆっくりの動きに意識が幾分引っ張られ、
他の刺激をあまり受けずに済みそうです。
この工夫が気功本来のあり方から見て、
理にかなっているかどうかは分かりません。
邪道であれば、
また先生が指摘してくださるでしょう。

 沈丁花白に引かれて二歩三歩  野衾