おばさんベトナム留学記

 

 マンションのドアの前まで落ち葉かな

自称“おばさん”が一念発起しベトナム語を習い、
ついにベトナムの地を踏み、
一年間そこで人と文化に触れた記録が本になりました。
おばさんベトナム留学記
というのがその本です。
なぜベトナムなのか?
これから読む人のためにここには書きませんが、
「あとがき」でそのことに触れています。
いただいた原稿を読んだとき、
わたしは目頭が熱くなりました。
本というのは、
これほどの思いを盛る器でもあるのだなと、
改めて思いました。
また、母というのは凄い! とも。
と書くと、
なんだか重い内容の本みたいですが、
とても軽味のある、
おもしろく微笑ましい留学記です。
ニワトリを家でさばく現地のおばさんに目を円くしたり、
教わっている先生のバイクの後部座席に乗せてもらい、
風を切って走ったり、
大学のパーティーに参加したり、
現地の小学校を見て回ったり。
著者の中嶋さんは、
日本で小学校の先生をしていた方です。
ベトナムに興味のある方も無い方も、
「あとがき」を読むと、
“おばさん”がなぜベトナムを目指したのか、
合点がいくはずです。
それから最初に戻ってもう一度読むと、
なるほどそういう心でベトナムの人と文化に接したのかと、
しみじみ考えさせられます。
税込1575円。
どうぞ手にとって読んでみてください。

 木の葉降りこの道どこへ続くやら