写真展

 

 皮を剥きビー玉色の葡萄かな

「橋本照嵩(しょうこう)と石巻のこどもたち青空写真展」
に行ってきました。
写真家の橋本さんは、
一九九六年からふるさと石巻で子どもたちと撮影会をしてきましたが、
今度の震災で教え子八名の命が奪われました。
子どもたちの写真は、
震災とは関係ありませんが、
震災を経た今の目で見直せば、
おのずと違った意味がにじみ出てくるようです。
下に掲載した写真を見ながら、
わたしは、
「春風目録新聞」第九号に寄稿していただいた佐々木幹郎さんの
「はたはたと」の詩を思い出していました。
最後の連の、
「いま 牡蠣殻を踏みつぶしながら
近づき つかむ 高きにあるもの
「はたはた はたはた」と」を。

 ふるさとの池にたわわの葡萄かな