一瞬

・渚にて一人ぽっちの夏休み

木曜日は、横浜気功教室の日です。
夜七時に始まり八時まで、
一〇分の休憩をはさみ後半八時四五分まで。
その休憩の時間のことです。
椅子の背にもたれ脚を伸ばして休んでいるうちに、
うとうとしてしまったのでしょう。
気がついてハッとしたら、
なぜ自分がこんな格好で停まっているのか、
なぜ朱先生が目の前に居ないのか、
なぜ隣の人まで動きを止めているのか、
一瞬まったく分からずに混乱し、
転瞬、ここはビルの十五階、
今が横浜気功教室の休憩の時間であると認識し、
さらに体を斜めに伸ばしました。
ここはどこ、わたしはだれの面白い体験でした。

・蛍火やこの世の名残り咲きて閉づ