花に氷コ
秋田では、物の名にコをつけてよぶことが多いのはよく知られています。
お椀は椀コ、茶碗は茶碗コ、お茶はおぢゃっコ、牛はべごっコ等々。
なので、冷蔵庫でつくられるキューブの小さい氷は氷コ、
または氷っコ。
氷コ、氷っコは、秋田でも一般的ではないかもしれません。
が、ここ横浜で、キューブの氷をなんとなく氷コ、氷っコと呼びたい気がし、
そう呼んでいます。
郷愁のこころがそうさせるのかもしれません。
前置きはこれぐらいにして。
和室の東側のコーナーに低い棚をセットしてあり、
そこに、
ことし一月に他界した母の写真を小さな額に入れて置いています。
ときどきコンビニで切り花を買ってきては、
花瓶に挿して飾ります。
花瓶に水道水を適量入れて切り花を挿すだけですが、
八月の半ばぐらいでしたでしょうか、
しおれるのがちょっとはやいような気がし、
水道水を入れたあと、冷蔵庫の氷コを二、三個ためしに入れてみた。
すると、あきらかに持ちがよくなった。
なるほどねぇ。そうだよなぁ。
猛暑、酷暑、危険な暑さは、なにも人間だけにかぎらない。
切り花だって、
ぬるい水より冷たい水のほうが気持ちいいにちがいない。
ほんのちょっとしたことですが、
すこしだけ感動しました。
・待つこと久し風ややうやう秋を連れ 野衾

