図書館員

 

 交差点息を吹きかけ揉み手かな

写真集『九十九里浜』の写真家・小関与四郎さんの
写真集『国鉄 蒸気機関区の記録』を見たくて、
すぐそばの神奈川県立図書館閲覧課に電話しました。
このごろつくづく思います。
いい場所に会社があるなぁと。
だって、ほとんど斜め向かいが図書館なので、
まるで自分の書庫のような感覚で利用できます。
電話したら、閲覧課の女性が応対してくれました。
名前は知りませんが、顔はもう覚えていますから、
あの人かな、それともあの人かな、なんて想像しつつ、
目的の写真集があるかを尋ねました。
「書架にあるか、見てきていいですか?」
「はい。お手数をおかけします」
待つこと数分。三分は待たなかったと思います。
「はぁ。ありました。ふぅ。取り置きしておきますか? はぁ」
「あのう?」
「はぁ。なんでしょう? ふぅ」
「息が切れていません?」
「はぁ。はい。走っていってきたもので。ふぅ。すみません」
「いえ。ありがとうございます。では、あとで取りにうかがいます」
「はぁ。はい。お待ちしております。ふぅ」
ありがたかったですね。
人肌を感じるというか、
書架に急いで確かめに行ってくれた
図書館員の心意気がありがたく、うれしくなりました。
今日は小関さんに会いに千葉まで行ってきます。
なので、朝、五時起きでした。
五時起きのときの目覚ましの曲は、
オーティス・レディングの「ドック・オブ・ザ・ベイ」
ケータイは、ほんと便利です。

 改札を手袋のままスイカかな

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