さくら熱

 おとといの午後、ノドにいがらっぽさを感じたので、おや? と思ったら、どうやら風邪だ。
 きのうは早々に退社し、小料理千成へ直行、美味いものを食べてご主人のカッちゃんから薬をもらい、ビールで流し込もうとしたら、女将さんがサッとコップに水を入れ出してくれたので、腹の中でいっしょになるのにと思ったものの、せっかくのご好意、ちゃんと水で飲みました。帰りしな、珍しいタコの干物と朝食用のおにぎりをいただく。
 家に帰って床に臥し、途中、眼が覚めたら体が熱っぽく汗をかいている。オムロンの体温計で計ってみたら37.8度。オムロンでなくても同じとは思うが。下着を取り換え、新しいのを身につける瞬間ぶるっと身震いした。汗を吸いこんだ下着は洗濯機へ。
 熱にふさわしい夢をいくつも見たが、憶えていない。大した夢ではなかったのだろう。なじみの空とぶ夢でもなかったし。肩甲骨をガクンとゆるめ、神や仏でなく、ひたすら自分を信じてジャンプする、地上すれすれになってもぶつかると思ってはダメ、それが飛行のコツ。夢の中の話だ。