メアリー・ポピンズ

 

 秋寒や夜半便所へふうらふら

会社のN田さんが小学生のときに好きで好きでたまらなかった
『霧のむこうのふしぎな町』の話をN田さんから聞いているうちに、
なんだかとっても読みたくなり、
ネットで調べたら、今は新書版になっているようでしたが、
どうせなら、
N田さんが読んだという大判で読みたいものだと思い、
古本のものを注文しました。
はじめに出てくる東北弁が少し気になりましたが、
霧をぬけ町に入るや、不思議な人たちがつぎつぎと現れ、
大人のわたしでも面白く読むことができました。
作者の柏葉さんのデビュー作で、
宮崎駿監督は『千と千尋の神隠し』を作るときに
これを参考にしたそうです。
柏葉さんは小学生の頃、
『メアリー・ポピンズ』が好きだったのだとか。
近所のひかりちゃんがメアリー・ポピンズの大ファンなので、
ひかりちゃんから借りて、さっそくこちらも読みました。
なるほど、『霧のむこう~』が好きなら
『メアリー・ポピンズ』も好きになるはず(あれ、逆か…)
というのも頷けます。
わたしの場合、小学生の頃といえば、
外で遊ぶのが忙しく、
教科書以外に読んだ本といえば、
子供向けの『ファーブル昆虫記』ぐらいのもので、
本なんて一冊も読みませんでしたから、
この年になって童話を読むのはどうかとも思いますが、
面白いから、ま、いいかという気持ちです。

 哀れ蚊に腕を延べても血を吸はず

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