へそ曲がり?

 父も見し故郷の川の河童かな

坪内稔典(つぼうち・としのり)さんの『季語集』に
毛虫についての項がありました。
毛虫は一般的には嫌われがちだが、
それだけに俳人は毛虫をことさらに愛する、というのです。
また、俳人は伝統的にへそ曲がりだとも。
触りたくはありませんが、
もごもご動いている毛虫が居ると、ジッと見てしまいますから、
わたしが俳句に惹かれていったのも、
へそ曲がりの血が疼いたからかも知れません。
わたしの好きな毛虫の句に、
「アスファルトひたすら急ぐ毛虫かな」(不習経)があります。

 砂糖かけ真っ赤に熟れしトマト食う

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