生きる力

 

・あと五分あと一分の朝寝かな

突風が日本列島を襲い、
秋田の実家では、
稲の種を蒔いたハウスのビニールがのきなみ剝がされ。
八十五歳の父は、
朝の三時から一睡もせず、
復旧作業に取り掛かり、
七時を過ぎてもまだ終わらない…
と、
電話口の母から聞かされた。
「生きる力をなくしてしまうよ」
父がそうぼやいたと。
近くに九つ下の弟(わたしの叔父)がいてくれるおかげで、
どんなに父の力になっていることか。
助けるの意の「助」は、
且(ショ)が積み重ねることを、
力が加えられることで、
上に力を重ねてたすけることを表す。

・朝寝してけふの予定を反芻す  野衾

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三浦衛(みうら・まもる) 春風社代表にして自慢大王&悪ノリ大王。体調のいいときは自らを天才と称し、不調の折はちりあくたにも劣るヤツとしょんぼり。

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三浦衛の本


『カメレオン』
 三人ときどき声にならぬ声を洩らし/とろけ とろけ 唾までとばし/クヂるとナメるとネヂるとチョす…(「鳶」) 自在に色を変え、不意に突き刺さる、軽妙なことばの戯れ。秋田方言満載の詩集。本文は金属活字による活版印刷。


『マハーヴァギナまたは巫山の夢』
 三平佐世夫は、千一夜の夢うつつで女と戯れ、印度に旅し、睾丸を抜かれ、鰐を飼い、横浜を彷徨う。言語の崖っぷちを綱渡りする、めくるめく冒険。本文活版印刷に美麗造本を施した平成の大奇書。


『父のふるさと』
 父の目に映じた故郷の風土、ひと、くらし、農事を、愛惜をこめ描きだす。本文は金属活字による活版印刷。「身と蓋函」に納める。


『出版は風まかせ』
 横浜の出版社「春風社」社長が本づくりと会社経営にまつわるエピソードを豊富におりまぜ、創業から10年を振り返る。