空の劇場

 

・十六夜の月の白さの在りどころ

春夏秋冬、
いつでも月は見られますが、
気温、空気の具合もあってか、
いまの時期の月はすさまじいものがありまして。
この日曜日は満月。
ちょうど国立劇場に
長唄を聴きに行っていた
その帰り、
タクシー乗り場の列に並んで観た月は、
まさに空の劇場。
宣長も、
こんな月みてあはれ
と言ったかも
と。
翌夜は十六夜。
色もぬけ。
白く煌々と輝きわたります。

・遮断機の音に和するか虫すだく  野衾