キケン自転車

 

・露ひとつ落ちて湿りし季となりぬ

夕刻、
行きつけの珈琲店で豆を買い、
踏切で電車の通過を待つこと数分、
ようやく遮断機が上がり、
踏切をわたって
正しく道路の右端を歩いていたのですが、
ん、
そうか、
ドラッグストアに寄ろう、
ハッピーターンもなくなったし、
と、
後ろを振り向いた瞬間、
自転車が体すれすれに走っていきま、
バッ、バッ、
バッキャロー!
ぶっ殺すど!(こころの声)
いやほんと
危なかった。
呆れてしばらく踏切の方を見ていたのですが、
さっきの自転車以外にも、
タテヨコナナメ
無茶苦茶に
自転車が走ってくるのでした。
ダメだこりゃ。
自分で自分の身を守るしかない。
歩くときは、
後ろから
キケン自転車が来ている
と思って歩く以外に方法がなさそうです。

・鰯雲切れ切れの字やなに告げる  野衾