寒空や鴉会議の声猛し
 歳時記を見ていたら、枯蘆、枯枝、枯尾花から始まり、枯…がずーっと続いています。すべて冬の季語。なるほど。春に芽吹いたいのちが冬には枯れる。冬には万物が枯れる、のではなく、枯れる季節を冬と名付けたのかもしれません。
 季節で思い出すのは、会うに時があり別れるに時がありの「伝道の書」ですが、行為に季節があると見るだけでなく、森羅万象に季節があると見るのは、たのしく、面白いと思います。
 名利棄つ海に母あり冬鴎

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