編集価値

 

・思い出を誘ひ寂しも桜かな

昼、
会社近くのマイ・カフェへ行き、
カウンターに向かい腰掛けていると、
グラスの水を持ってきたマスターが
「この雑誌、インターネットみたいで面白いですよ」
ん!
インターネットみたい…?
ランチ定食を待つ間、
示された雑誌をぱらぱらめくって見ているうちに、
マスターの言った意味が分かる気が。
どのページも、
ネット上のページをそのままもってきて印刷したみたい。
へ~。
なんとなく新鮮。
で、
ぱらぱらと。
でも、
じっくり読みたくなる風ではなく。
従来型の編集でない編集がコンセプトなのかもしれません。
一時のものの感じがし、
雑誌を閉じました。
このごろは、
仕込みの時をあまり経ずに目に触れ
耳に触れるモノ・ヒト
が多くなった気がします。
素人全盛。
一時の流行と思いたい。
マルクスを読んできたわたしとしては、
編集価値説を採りたい気分。

・春の夢哀しみの痕濡れてをり  野衾