節分

 

・朝まだきひとの居ぬ間の猫の恋

子どものころ秋田の実家では豆まきをしていました。
ある時期だけそうだったのかもしれません。
都会に出てきてからは、
とんとしなくなりましたが、
前に勤めていた会社の社長が
すばらしく祭り好きな方で、
会社中
「鬼は~そと~~っ! 福は~うち~~っ!」
ってやってました。
その掛け声の音頭をとるのが
わたしの役目。
ビルの各階を回り豆を撒いたあと、
屋上に立ち、
これ以上は出ないという馬鹿でかい声で、
「あかばねのみなさま~~~っ、ほんじつはせつぶんで~~っす、
さあみんなで唱えましょうっ、鬼は~そと~~っ! 福は~うち~~っ!」
馬鹿ですね。
はい、
わたしも心底祭り好きな人間です。
ところで今日は、
ミシマ社の社長・三島邦弘さんとの対談です。
司会進行役は文藝春秋の前の社長・平尾隆弘さん。
出版不況の風が
さらに激しさを増している中、
すこしでも福が来るよう、
勉強したいと思います。

・とりあえず眠つてゐるか笑ふまで  野衾